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3次元の服は3次元で表現。MESONのARが解決するファッションの課題とは

近年、ARを使用したサービスや体験が増えてきている。中でもファッション×ARの取り組みは相性が良いということもあってか、積極的に行われている。
4月に日本初上陸したHIPANDA(ハイパンダ)は店舗内で楽しめるARアプリを発表、11月にリニューアルオープンする渋谷PARCOではARの作品が展示される予定だ。

また、8月にはオンワード樫山のJOSEPH(ジョゼフ)が店舗でARファッションショーを楽しめるサービス「PORTAL BY JOSEPH(ポータル バイ ジョゼフ)」を発表した。

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今回は、PORTAL BY JOSEPHを実際に体験し、見えてきたファッションとARの可能性について紹介する。

開発はAR技術を扱うMESON

PORTAL BY JOSEPHはARサービス開発企業MESON(メザン)オンワード樫山が共同開発したサービス。

MESONはARに特化したテック企業で、今年4月には博報堂DYホールディングスとARクラウドのサービス「AR City in Kobe」を発表している。

MESONによると、ARの発展のためにはnreal light(エンリアル ライト)を始めとしたデバイスインフラユースケースが必要だという。その中でMESONはユースケースに着目し、ARでどんな課題解決を行えるか、どう人々の生活を豊かにできるかという視点から企業と共同開発を行っている。

今回のPORTAL BY JOSEPHも大きく2つのファッションの課題を解決しているだろう。

倒産が相次ぐ実店舗

1つ目は実店舗の売上減少だ。
アパレルのEC化率が上昇し、店舗の売上が減少している中で新しい店舗のあり方が求められている。

NIKE SOHO店、WarbyParkerなど世界的には店舗を世界観を伝える場所として活用している企業も多いが、日本では成功している事例が少ない。

その中で、MESONはARを活用し、ランウェイを店舗で見られるようにしたのだ。
日本で実店舗でのAR活用方法というと、バーチャルフィッティングなど機能面に特化したものが多い。しかし実店舗では試着ができるので、ARを試着に活用するのは店舗に人を引き寄せる理由としては少し弱いだろう。一方、今回のようにブランディングやエンタメなど情緒的な面にARを活用しているのは面白い取り組みだ。

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実際に体験してみても、AR×ランウェイを体験する機会がないためとても楽しむことができた。また、そのまま商品詳細を見ることができたので、ただ服を見て買う以外にも新しい価値づくりができるかもしれない。

3次元の服は3次元で

2つ目は、どうしても実際の服と雑誌やECではパーセプションギャップがあることだ。

「これまでは3次元の服を無理やり2次元にしていた。」とMESONのプロデューサーが語るように、本来3次元である服は雑誌やECでは2次元でしか伝えることができなかった。そのため実際に着てみたらサイズが合わなかった、想像と違ったなどということがよく発生する。

一方で技術の発展により、ARやVRで3次元の情報をそのまま3次元で伝えられるようになった。
VRはまだヘッドセットを使うなどハードルが高いが、ARは既にGUCCIDiorを始めとして自宅でのバーチャルフィッティングに活用されている。また、TPOが大事なファッションにおいてリアルな場所とのコーディネートの親和性を確認できるのは大きな強みだ。今回のPORTAL BY JOSEPHもARを使うことで服を立体的に表現できている。

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AR/VRの市場規模は17兆円へ

IDCの調査によると、2019年~2023年の5年間にかけてAR/VRの市場規模は2019年の168億ドル(日本円で約1.8兆円)から、2023年までに1,600億ドル(日本円で約17.3兆円)まで増える見込みだという。つまりARが日常に溶け込んでくる中で立体的な情報を立体的なまま扱うことが可能になってくる。その時にMESONの様に、立体的なファッションをテクノロジーでどう扱うか、またテクノロジーでどんな課題を解決できるかが重要になっていくだろう。

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ZOZO研究所では、ファッションに関する研究を行っております。
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