ネットフリックスで話題の「クィア・アイ」、紹介した商品がヒットする理由とは
11月1日に日本を舞台にしたスペシャル版を配信することで話題になっているNetflixオリジナルドラマ「Queer Eye(クィア・アイ)」。
ファッション、美容、インテリア、フード、カルチャーのエキスパートであるゲイ5人組(通称ファブ5)がそれぞれの特技を生かし、依頼主を変身させていくヒューマンドキュメンタリードラマだ。2018年には3つのエミー賞を受賞するほど、社会的影響力も大きく話題になっている。
現在、そのクィア・アイはファッションアイテムの売上に影響を与えているという。今回はその理由と人気の秘密を探っていく。
クィア・アイが人気な理由
Image Credit : YouTube by Netflix
日本の視聴者にも人気のクィア・アイだが、人気の秘訣はファッションや美容を通して、依頼者の外面的な部分だけでなく内面や人生観をも変えていることにあるだろう。
また変化の途中で人種や宗教、セクシャリティなどの多様な価値観や社会課題に触れ、自分らしくあることの重要性を説いていることから、視聴者まで励まされるとの声が多い。
また、各専門家による的確なアドバイスが役に立つと注目されている。
Image Credit : Netflix
クィア・アイで使用した商品売上がUP
そんなクィア・アイが与える影響は、依頼主の変身に使用した商品の売上にまで及ぶという。動画の中で登場する商品売上は増え数百万ドルになると言われ、ファブ5のメンバーが商品名を公表すると売り切れてしまうほどだ。
売上に影響する理由は、ブランド選びとアドバイス内容にある。
ファッション担当のTan France(タン・フランス)は、依頼主に高級品を身につけさせるようなその場限りの助言ではなく、依頼主が住む場所の近くにある店をピックアップし、身の丈にあった継続できるファッションアドバイスをしているという。
Image Credit : Netflix
例えば、ジョージア州アトランタやミズーリ州カンザスシティなどが舞台だったシーズン2では、メンズアパレルブランドBonobos(ボノボ)やTarget(ターゲット)、Walmart(ウォルマート)などのアイテムを使用し、郊外に住む人でも通いやすい店舗を選んでいる。
このように、視聴者も真似しやすく、生活に取り入れやすいスタイリング方法や着まわししやすいアイテムを選んでいることが、売り上げに繋がる大きな理由だろう。
現在は、番組内で紹介されたアイテムやブランドは視聴者自身が調べる必要がある。しかし今後CAST:のように、ドラマを見ながら使用されている商品が購入できれば、Netflixは販売手数料収入も得られるかもしれない。
Instagram、Amazonとはまた違った新しい購買体験ができるだろう。
11月から日本を舞台にした「クィア・アイ」スタート
来月11月1日に日本が舞台であるスペシャル版「Queer Eye: We’re in Japan!」が配信される。
Image Credit : YouTube by Netflix
ファブ5に加え、ガイド役の水原希子とスペシャルゲストの渡辺直美が出演。多くの応募から選ばれた悩みを抱える日本人男女4人を変身させる内容だ。
日本版で登場するブランドはまだ公表されていないが、タン・フランスがどのファッションブランドを使用し、どのようなアドバイスをするのかが楽しみだ。
視聴者やファッション業界にも大きな影響を与えているクィア・アイ。
日本版で使用された商品の売り上げにも影響が出るのか注目していきたい。
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