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東南アジアの地域性に対応するファッションレンタルサービス「Style Theory」

シェアリングエコノミーの広まりはファッションでも例外ではなく、これまでも紹介してきたように、テクノロジーを活用したシェアサービスが続々と登場している。そこで今回は、東南アジアで注目を集めているレンタルサービス「Style Theory(スタイルセオリー)」を紹介する。

Style Theoryの概要

Image Credit : YouTube by Style Theory

Style Theoryは、シンガポールとインドネシアで利用できるファッションレンタルサービス。2016年にRaena Lim(レーナ・リム)氏とChris Halim(クリス・ハリム)氏が創業し、2019年5月には1500万ドルを資金調達した。現在約5万点以上の衣類と、CHANELやGUCCI、Louis Vuittonなどのラグジュアリーブランドを含む約 2000点以上のデザイナーバッグを取り扱っている。

サービスプランはアパレルだと3種類で、月額69ドル(日本円約7,600円)で3着までレンタルできるStarterプラン、月額129ドル(日本円約14,100円)で12着までレンタルできるUnlimitedプラン、月額179ドル(日本円約19,600円)で20着までレンタルできるProプラン。どのプランでもWork、Weekend、Event、Travelの4つのカテゴリーから服を選べる。また、バッグは月額129ドル(日本円約14,100円)で2アイテムまでレンタル可能だ。

ユーザーの服選びには、機械学習が活用されている。閲覧履歴やレンタル履歴をもとに、ユーザーに最適なアイテムをパーソナライズしておすすめする。在庫を管理するRFIDタグを、各商品に取り付けることも計画中だ。

世界大手ファッションレンタルとの差別化

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Image Credit : Style Theory

Style Theoryの他のファッションレンタルサービスとの違いは、まず実店舗の活用があげられる。シンガポールの実店舗では事前予約をすると、「スタイリングセッション」というスタイリストによるパーソナライズサービスを受けられる。プロに相談しながら試着し、気に入ればレンタル可能だ。

また地域に特化してサービス展開する、Style Theoryならではの特徴もある。例えばインドネシアでは、普段は控えめなウェアを揃え、お祝いシーズンになると華やかなアイテムをラインナップするなど、TPOに配慮した服を用意。さらに、東南アジアはアメリカに比べて基本的に労働時間が長く、配達時にユーザーが不在である場合が多い。そして公共交通機関の利用率も高いため、Style Theoryは実店舗だけでなく自動ロッカープロバイダー、コワーキングスペース、デパートと提携、荷物受取りの利便性を高めた

その他にも熱帯気候や文化特性に対応した品揃えや、クレジットカードの普及率が比較的低いためアプリには様々な支払い方法を用意するなど、地域に密着したサービスの工夫がなされている。

Image Credit : Instagram by Style Theory Singapore

このようにStyle Theoryは、ただ顧客が選んだアイテムを届けるだけでなく、提供する地域に合わせたサービスを意識している。これからはシェアサービスやサブスクリプションサービスも、「何を提供するか」ではなく「どこで、何を提供するか」といった場所への対応も求められる時代になるのかもしれない。


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