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メチャカリ、レントザランウェイなど今、ファッションのシェアが進む理由とは

現在、ファッションシェアリングサービスが欧米を中心に注目を集めている。

日本でも人気のシェアリングサービスといえば、民宿シェアリングサービス「Airbnb(エアービーアンドビー)」やカーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」が挙げられる。
Airbnbはユーザー同士が貸し借りをするCtoCビジネスモデル、タイムズカーシェアはBtoCのビジネスモデルであり、いずれもオンライン上でやりとりするため、迅速に空き状況を確認し予約できる。貸す側は利用頻度が低い所有物を有効活用することで利益を得られ、借りる側は安く迅速にレンタルすることが可能だ。

ファッション業界でも、このようなシェアリングサービスの開発が進んでいるという。今回は国内外で注目の5つのシェアリングサービスを紹介する。

Rent the Runway

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Image Credit : Rent the Runway

米国の洋服レンタルサービスの代表とも言われるRent the Runway(レントザランウェイ)。100,000点以上のデザイナーズブランドの洋服をレンタルできるサービスで、1着3万円以上もするデザイナーズブランドの洋服がレンタルできるとは嬉しいサービスだ。実際に約900万人がユーザー登録し年125%以上で成長、人気を博している。

Rent the Runwayのレンタルプランは3種類。必要な時に1着の洋服を4〜8日間レンタルする1回30ドル(日本約3,200円)の「RTR Reserveプラン」、毎月89ドル(日本約9,600円)で4種類の洋服をレンタルできる「RTR Updateプラン」、毎月159ドル(日本約17,000円)で洋服の数や期間が無制限でレンタルできる「RTR Unlimitedプラン」だ。いずれも送料、クリーニング代込みである。

当初はオンラインのみでスタートしたが、現在はニューヨークを含む数都市で実店舗も構えている。現在、Rent the Runwayの企業価値は10億ドル(日本円で約1兆円)と言われており、今年の9月にはあまりの人気から新規利用者の申込みを一時中断したほどだ。

TULERIE

ユーザー同士が洋服や靴、アクセサリーなどの貸し借りするCtoCモデルのレンタルサービス「TULERIE」。友人同士で服を貸し借りすることに着目して開発され、Airbnbと上述のRent the Runwayを融合させたようなサービスである。

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Image Credit : TULERIE

商品の検索方法は簡単で、サイズ、カラー、デザイナーを選択するだけ。レンタル期間も4日間、10日間、20日間から選べ、レンタル日を指定できる。
TULERIEの特徴は、信頼度を最も大切にしている点だ。ユーザー同士でサービスの質を評価することで、素晴らしいサービスを提供したユーザーは高い信頼を獲得できる。また、信頼度の基準を満たさないユーザーはサービスを規制される場合もあるという。

Le Tote

サンフランシスコのファッションレンタルサービスLe Toteは、米国最古の高級百貨店Lord & Taylor(ロードアンドテイラー)を買収するほど今勢いのあるサービスだ。Le Toteは、月額69ドル(日本円約7,500円)からレディース服やアクセサリーをレンタルできる、月額制オンラインサービスを提供している。さらにLord & Taylorの買収によって、実店舗にて実際に商品を試着して選べるようになった。

また、今回の買収はLord & Taylor側にもメリットがある。高級百貨店は、デザイン性の高いアイテムによって顧客を引きつける。一方でデザイン性の高いアイテムは出番が少なく、購入するにはハードルが高いため、利益や取扱商品の減少とった実態を引き起こしている。今回、Le Toteのレンタルサービスと協働することで、売れ残り、値引きせざるを得ないことの多いデザイン性の高いアイテムからも収益があげられるようになるだろう。

CARITE

老舗百貨店銀座三越は、ドレスシェアリングアプリCARITE(カリテ)をローンチしている。レディース、キッズを対象にしたブランドアイテムを、販売価格の2〜3割の価格で2泊3日から手軽にレンタルできるサービスだ。取扱ブランドは、ANNASUI(アナスイ)Phase Eight(フェイズエイト)FLICKA(フリッカ)など。

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Image Credit : CARITE

レンタル方法は、アプリにて約400種類のアイテムからブランドやシーン別にアイテムを検索し、予約する。コーディネートや商品について聞きたいことがある場合、チャットで相談することもできるので安心だ。また、銀座三越の店舗で実際に試着し、商品タグに付いたQRコードを読み込むことでその場でレンタルすることも可能とのこと。

実際にサービスを利用するユーザーは30代以下が多く、普段選ばないような色や柄のアイテムに挑戦する人が目立ったという。提供側は、サービスを通して服を選ぶ楽しさを知ってもらいたいと考え、将来的には定額制の導入やレンタルした商品を購入できる仕組みも検討している。

メチャカリ

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Image Credit : ストライプインターナショナル

日本で今話題のファッションレンタルサービスといえば、MECHAKARI(メチャカリ)だ。ストライプインターナショナルが提供する月額定額制の洋服レンタルサービスで、2019年10月より通常月額5,800円プランを月額39円で利用できる「39(サンキュー)キャンペーン」を開始した。キャンペーン開始後、11月11日には有料会員数が約8,000人増加し、有料会員数2万人の目標を約3ヶ月前倒しで実現したという

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YouTube by メチャカリ - ファッションサブスクリプションアプリ

メチャカリでは、ストライプインターナショナルが展開するearth music&ecology(アースミュージックアンドエコロジー)koe(コエ)Green Parks(グリーンパークス)といったブランドの新品アイテムを、1度に3着までレンタルできる。レンタル方法は、ブランドやシーン別にアイテムを検索し、指定日に予約する。返却時のクリーニングは不要で、アイテムを気に入れば買い取ることも可能だ。また、60日間返却しなかったユーザーのお気に入りアイテムは、そのままプレゼントされる。ただし、39キャンペーン中はサービス対象外なので注意が必要だ。

メチャカリのアプリダウンロード数は現在100万件を突破し、39キャンペーン後もさらに、ユーザーが増加する見込みである。

商品を所有したい欲求は低下

コンサルティング会社MckinseyのThe State of Fashion2019レポートによると、多様性、手頃な価格、サステナビリティに対する欲求は増えつづけているが、ファッションアイテムを所有したいという欲求は低下。その代わりにファッションを楽しむ新しい方法を模索しているという。

その影響でファッションレンタルサービスへの注目は高まり、世界のファッションレンタル市場は10億ドル(日本円で約1086億円)から2023年には25億ドル(日本円で約2715億円)に成長すると言われている

ファッションレンタルサービスには実店舗があるもの、ないもの、BtoCモデルとCtoCモデル、デザイナーズブランド取扱の有無など様々なタイプのものが登場し、どれを利用するか悩んでしまいそうだ。どんなサービスが指示を得るか、今後も注目していきたい。

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