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2019年はMicrosoftのAIがデザイナーに。より現実的なデザインとは?

ニュースサマリ
2018年11月9日、Microsoftは中国で最も有名なAIチャットボット”Xiaoice”が画像や模様をデザインできることを発表した。Xiaoiceは形や色、生地感も理解しており、与えられた言葉やテーマ、色に基づいてデザインを制作することができる。多くのAIがファッションのデザイン作りに取り組んでいるが、Xiaoiceが特徴的なのは実際の生地や既製品に合う現実性の高いデザインを制作できる点である。

Microsoft’s Xiaoice, China’s newest fashion designer, unveils her first collection for 2019
via Microsoft Asia News Center


話題のポイント

AIを使ったデザイン技術は、今後ファッション業界にどのように活用され、どのような影響を与えるのでしょうか。

AIを使ったデザインの制作については、BalenciagaのデザインをAIが生み出すことでも話題になりました。私達人間が、今後AI技術をうまく活用することが重要になってくると言えます。

Xiaoiceが作ったデザインは、BalenciagaのAI技術と比べて大きく2つの違いがあります。

1つ目は、テキスタイル技術です。
Balenciagaでは、奇妙な質感のを表現したデザインが、現在の技術では再現が難しいという課題がありました。
Xiaoiceが創造したデザインは、AI自身で理解して最適に組み合わせた形や色調になっています。一般的な物体の形状、色、素材について学習しており、実際の生地にマッチしたデザインを作成できることが画期的な点だと言えます。

2つ目は、新規性です。
Balenciagaでは過去のルックブックやランウェイショー、広告に基づいてデザインが生成されていました。そのため、今までなかったような新規性のあるデザインを生み出すことは難しいと言えます。
一方、Xiaoiceは、EQとIQを備えた人工知能システムで、人間に近い豊かな表現を実現しています。例えば、単語やテーマに基づいてデザインを制作することができるので、パターン化されたものだけでなく、独創的で新規性のあるデザインを生み出すことに繋がるのではないでしょうか。

Image Credit : Microsoft

このように、技術の特徴を見てみると、それぞれに合った活用方法が見えてきます。

例えば、BalenciagaのAIは、過去のデザインに基づいてデザインを制作することができるので、ファストファッションなど他ブランドのオマージュ品を大量生産する場合や、同ブランドのアイテム数を増やすことに適していると言えます。

一方、Xiaoiceは単語やテーマに基づいてデザインを制作できるので、新ブランドの立ち上げや、新しいコレクションのデザインなど新規性や独創性を必要とする場合に活用することができるのではないでしょうか。
また、今後技術が進み、カラートレンドなど人が決めているトレンドさえもAIが予想するようになれば、より独創性のあるデザインを生み出すことに繋がるかもしれません。


AIによるデザイン技術は日々進歩していますが、まだ市場では取り入れられている事例は少なく、実際に「消費」の面で考えると現実的でない部分が多いのかもしれません。
もし今後、BalenciagaとXiaoiceの技術や、他のAIデザインの良いところを掛け合わせた技術が開発されれば、もっとAIのデザインが市場に普及することに繋がるのではないでしょうか。そうすることで、AI技術をデザインに活用することが一般的になる未来が来るかもしれません。

その際、求めているデザインに合わせてAIをうまく活用することがデザインの質や制作の効率を高めるために重要になってくるでしょう。今後の技術の発展や活用方法に注目していきたいです。

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