AIがBalenciagaのデザイナーを超える?ー人間とAIが共存するには

This AI designs Balenciaga better than Balenciaga
via Fast Company


ニュースサマリ
2018年7月、19歳の天才AIアーティストRobbie Barratは、今までのBalenciagaのルックブックやランウェイショー、広告に基き、全く新しいBalenciagaのデザインをAIで作り出した。AIのデザインは、ファッション知識がなくてもデザイナーと同レベルのものを短期間で大量に生成することが可能な他、今まで人間が思いつかなかったものが生成される可能性が高い。一方で、AIのデザインは身体と衣服の差がハッキリしていないことや、このデザインの質感を再現するテキスタイル技術がまだ存在しないため、現実性が低いと言われている。


話題のポイント
AIでデザイナーレベルのデザインが生成できるようになったことはファッション業界にとって大きな進歩です。同時にAIの進歩によってデザイナーという職業がなくなるとも言われていますが、本当にそうなのでしょうか?

これらの画像は実際にRobbie Barratが過去のBalenciagaのデータを元にAIで作成したもので、前衛的なデザインとなっています。「Balenciagaのデザイン」と言われてもおかしくはないでしょう。

特に興味深いのは上下アイテムのマッチング具合です。デザインは過去のデータから作られているため、Balenciagaに似るのは当たり前と言えるかもしれませんが、コーディネートのバランスさえもちぐはぐしていないことは驚きです。

またAIは短期間に無限の服のデザインを作ることができるので、生産スピードが上がり、コストが抑えられれば、AIこそ新しいファストファッションの担い手になる可能性もあります。

そしてAIによって、ファッションデザイナーという職業がなくなるかに関してはですが、そうとも限らないでしょう。その理由としては主に2つあります。

1つ目はテキスタイル技術に関してです。
生成された服を見ると、確かに人間のものとは違ったデザインが生み出されているように見えますが、AIが生成したデザインの良さである独特で、ある意味奇妙な質感の生地が現在の技術では再現が難しいでしょう。

2つ目は、新規性があるかどうかです。
AIのデザインには斬新さがありますが、ファッション的観点で言えば単にオマージュのように見えてしまうかもしれません。AIは過去のデータを元にしてデザインを生成しているので、極端に言えばデザイナーの過去の作品のミックスです。全く新しいものをどう生み出していくか、など人間との差を考えていく必要があるでしょう。

AIでファッションデザイナー同等のデザインを作成できるようになったことはファッション業界の大きな一歩です。ですが結局のところ、消費者がAIで生成したデザインをどれくらい受け入れられるかが重要なポイントとなるでしょう。どういったものが好まれ、どういった問題を消費者が抱えているかなど、消費者に合わせたデザインという面では人間のデザイナーの方が優れているはずです。デザインをAIに読み込ませて自分のイメージを形にしたり、AIが作ったアイデアから新たなひらめきを得たり、、、相互のデザインを対局の場で比較せず、相互を補うという捉え方をしていけば良いのではないでしょうか?


これからは、デザイナーひいては私達人間がAIをどううまく活用できるかです。新技術やAIを仕事を奪うものとして怖がるのではなく、どう一緒に共存していくかを考えていくことが重要になるでしょう。


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