自撮りするだけのメイクカウンセリング!コフレドールが世界初搭載した先端AI技術を活用の「COFFmi」の性能とは?
コロナウイルスの影響下、オンラインミーティングのほか、最近では「Go to」施策の広がりによってリアルな外出の機会も増えていることだろう。メイクをする場面が失われていない一方、化粧品を実店舗で試すことにはまだまだ抵抗のある人も少なくないのではないだろうか?
コフレドールはLINEで友だち追加すると利用できるデジタルサービス「COFFmi(コフミ)」の運用を開始。そこに搭載されたメイクのデジタルカウンセリング機能「COFFmi CHECKER(コフミチェッカー)」は、なんと自分の顔を写真で撮影するだけでベースメイクからポイントメイクまでARで体験可能なのだ。さらに、そのメイクのパターンはなんと約7000通りの中からAIが自分にぴったりのものを探してくれる画期的なもの。しかもベースメイク分析では肌年齢まで教えてくれるから驚きだ。
手持ちのスマートフォンだけで、いつでも、どこでも、好きなときにメイクのカウンセリングが受けられる。今回はそんな夢のようなサービスを提供する「COFFmi」担当の株式会社カネボウ化粧品リージョナルブランドグループの河野かおりさんに、本サービスの詳細についてお話を伺った。
自撮りだけでAIメイクカウンセリングが可能
「COFFmi CHECKER」でのバーチャルメイク分析では、ポイントメイクとベースメイク、2つのメイクアイテム・色選び分析が可能だ。ポイントメイク分析は簡単なアンケートに答え、2回の写真撮影をするだけで分析結果が得られるものになっている。
ポイントメイク分析においてはパーフェクト株式会社の最新AI機能「AI フェイスアトリビュート」を世界で初搭載。顔写真の撮影だけでユーザーの顔の特徴を分析することができる。この技術とカネボウ化粧品のメイクアップの考え方に基づいた、一人ひとりの目・口・顔の形に合わせたアイテム提案、そしてなりたい印象を掛け合わせることで、より細分化した商品の提案や、最適なポイントメイクアイテムをオススメしてくれる。
ベースメイク分析においては同じくパーフェクト株式会社の「アドバンス AI 肌チェック」を国内で初搭載し、こちらも顔写真の撮影だけで肌の水分・油分・シミ・キメを測定、その肌状態に似合ったベースメイクアイテムのカウンセリングが可能だ。
さらにメニューから「マイページ」へいけば、過去10回に渡っての測定結果を確認できる。ひと目で分かるチャート図で、自身の肌の状態や、オススメされたアイテムなどを継続的に確認することができるという。
ARで選択肢を広げ、AIで「自分」にあったメイクを
それぞれの分析に搭載された2つのAI技術「AI フェイスアトリビュート」「アドバンス AI 肌チェック」により、顧客の顔の特徴・肌の状態をトータルで精度高く分析することができ、コフレドールのアイテムの中から最適なものを顧客に提案することができる。コフレドールオリジナルのアルゴリズムによって7000通り以上の分析パターンが作られており、開発までに1年以上の歳月を費やしてきたという。
「COFFmi CHECKER」に搭載されたこれらの先端AI技術は、パーフェクト株式会社が開発した「YouCam メイク機能」によるものだ。
パーフェクト株式会社代表取締役の磯崎順信さんは、世界初搭載になる「AI フェイスアトリビュート」について、「ARも含めこれまでのサービスは色が主軸でした。メイクは色だけではなく、乗せ方も非常に重要だということに着目し、そこに存在する課題を解消し、個々に似合ったメイクをより簡単に行っていただくことを目的に『AI フェイスアトリビュート』の開発に至りました」と語ってくれた。ARは「リスクなく思う存分冒険ができ」、「新しい発見が生まれる」一方で、「新しい発見はあくまで偶発的」とした上で、「ARにより広げた選択肢からAIが、より効率よく『自分』にあったメイクに出会うことを可能」にするという。
さらに、国内初搭載となる「アドバンス AI 肌チェック」について、分析の材料となる顔の水分・油分・シミ・キメの判別の難しさについて聞いてみると、「判別よりさらに前の段階にある、データの収集、教師データ制作、ディープラーニング、答え合わせ、チューニング、など、非常に長い時間を要する工程を経てサービスを提供しております。撮影状況は、環境判断・補正にもAIを活用すると同時に、UI内にガイダンスを設置することにより精度を担保しております」と回答してくれた。
メイクのプラットフォームへ
コフレドールでは、今回の取り組み以前にもパーフェクト社の「YouCam メイク機能」をいち早く取り入れ、それをベースにパーソナルカラーに基づく口紅カウンセリングや毛穴の数やキャラクター分析に基づく下地カウンセリング等、独自のカウンセリング理論の構築をしてきたという。しかし、それは一部の商品のカウンセリングに限定されており、店頭で実施しているような、トータルカウンセリングを実施することができなかったという背景があったそうだ。
「COFFmi」は、「お客様一人ひとりがよりご自身に似合うメイクと美しさを発見して、いつでもどこでも、メイクをさらに楽しんでいただけるようにと願うブランドの想いから開発されました」と河野さんは語ってくれた。さらに、「『COFFmi CHECKER』はますます精度をあげていきつつも、『COFFmi』というプラットフォームを利用して、弊社の美容担当がオンラインでカウンセリングができるような『人』を介してのサービス提供もしていきたいと考えています」という。
新しい生活様式の中で、デジタルサービスが急増しAIの利用も活発だが、人を介したコミュニケーションに対する需要もまだまだ一定数ありそうだ。「COFFmi」というプラットフォームがどのように顧客との関係を築いていくのか、今後の展開にも期待したい。
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