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「バーチャル試着」でメガネのフレームを選べる技術を開発した企業のストーリー

Fittingbox(フィッティング・ボックス)は、フランスのデジタルアイウェアを専門とする企業だ。

同社の技術はアイウェアを試着する際、度の入っていないフレームの試着を通じてしか購入できなかった課題を、バーチャル眼鏡試着の技術を通じて解決する。

日本ではメガネ専門店「JINS」が昨年から資本提携を結んでおり、「JINS」のオンラインストアで実際にFittingboxの試着サービスを利用することができる。

Fittingboxが本年1月に米国ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(通称CES)にて発表した「Frame Removal Technology(フレーム・リムーバル・テクノロジー)」は、ユーザーが着用している眼鏡のフレームをリアルタイムで仮想的に取り外し、他の眼鏡を試着することが可能になっている。

今回、Fittingboxの歩みとCESで発表されたアップデートについて、当社のセールス、マーケティング、カスタマーサクセス担当グローバルチーフであるDominique BAZIN(ドミニク・バザン)氏にインタビューを行った。

① 15年に及ぶ開発の軌跡

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同社は、拡張現実(Augumented Reality)と減損現実(Diminished Reality)を融合することで、処方箋の入った眼鏡を着用したまま自分の好みのフレームを試着し、その姿を実際に見ることができるシステムを構築することを目指した。

② 高精細なアイウェアの撮影技術

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彼らの技術の大きな強みは、膨大な12万以上にも及ぶ眼鏡フレームの3Dアセット。さらに、同社の特許技術である「Photo Studio」にフレームを入れることで、自動的に画像が撮影され、アルゴリズムによってWebに対応した高精細なフレームの3Dアセットを作成可能にした。

③ フレームを取り除くDRの実現「Frame Removal Technology」

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最近同社が発表した「Frame Removal Technology」は、現実の世界に新しいものを加えるARと異なり、デジタル上で現実世界から要素を除去するDR技術が用いられている。具体的には、実際に度の入った眼鏡を着用しながら、リアルタイムで仮想的に着用している眼鏡を取り外し、3Dデジタル化された別の製品の試着が可能となり、さらにその着用姿を確認することができる。

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