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世界のアーティストが注目する新進気鋭のファッションデザイナー 「Asher Levine」

テイラー・スウィフトによる楽曲「Bad Blood」は、10億回以上YouTubeで再生されている人気曲。そのMVで彼女が纏った鎧のようなレザースーツを作ったのは、ForbesによるUNDER30の芸術・ファッション分野のアーティストにも選出されたAsher Levineだ。今回は、彼の作品とそこでのテクノロジーの活用を紹介する。

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Image Credit : YouTube by Taylor Swift

「Driving Fashion Forward(ファッションを未来へ進める)」

Asher Levineは、1988年生まれのアメリカ人ファッションデザイナー。若くして才能を開花させ、レディーガガ、テイラー・スウィフトといった著名なアーティストに衣装を提供してきた。彼は、テクノロジー、ビジネス、芸術など様々な要素を横断しながら、ファッションを通じて深い問いと向き合っている。

Leveinのファッションデザインで注目すべきは、そのテクノロジーの活用だ。彼は2016年に会社「AL Catalyst」を設立し、成型技術や新素材の開発、ウェアラブルテクノロジーの開発に力を入れている。

AL Catalystのホームページには「Driving Fashion Forward(ファッションを未来へ進める)」という言葉が掲げられ、文字通り彼はテクノロジーを巧みに利用し、先進的なファッション表現に挑んでいる。

例えば2020年に発表された「Vault」コレクションにおいては、「Janus」と名付けられたレザージャケットを発表。このジャケットにはアプリやボタンで動かせる鎧のような端末が搭載され、環境センサーや音楽に対応しながら自在に色を変える。

Image Credit : Vimeo by Asher Levine

またLevinは特許を取得した独自の成形技術を持ち、上記にあげたジャケットに加え、小さな革製品などに応用している。例えば「Muscle wallet」と名付けられた革財布は、この成型技術によって筋繊維の細かな表情が豊かに表現されている。

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Image Credit : Asher Levine

この他にも、2012年に発表された3Dプリント技術を応用したサングラスや、サステナブルなバイオマテリアルに到るまでLevineは様々な近代的テクノロジーをファッションに応用している。

テクノロジーの活用方法

Levineの作品は、2017年にニューヨーク近代美術館(MoMA)にて行われた「Items: Is Fashion Modern?」展でも展示された。このことに象徴されるように、彼のテクノロジーを駆使した作品はファッションとしても、芸術としても高い評価を受けている。

彼のテクノロジーの活用方法には、2つの方向性があるようだ。まず第1に、ファッションとして機能性や実用性を兼ね備えることに注力している。Levineはペース大学で経営学の学士号を取得し、ビジネスを学んだ背景がある。そして「I want to make crazy, conceptual clothes, but to stay in business, I needed to focus on wearability」(クレイジーでコンセプチュアルな服を作りたいが、ビジネスとしては着やすさを重視する必要があった。)と述べるように、快適に着用するための工夫としてテクノロジーを援用しているのだ。例えば、Levineは全てのプロダクトを顧客のサイズに合わせるために成型技術を駆使し、テーラリングを行っている。それだけでなく、生体認証センサーやトラッキング技術を導入し、生活の利便性と着やすさを結びつける。

第2に、彼は芸術的な表現をより豊かにするためにも、テクノロジーを駆使している。例えばVaultコレクションで発表されたコート「Shredder」では、鮮やかに色を変えることで溶岩や氷といった自然を模倣している。光を使用し視覚に訴えかけることで、表現の幅をより広げているのだ。

このように機能的な実用性、豊かな芸術表現の双方にテクノロジーを活用しているところが、Levineの作品が芸術としても、ファッションとしても高い評価を受ける理由であろう。

テクノロジーで自然を表現する

アメリカのFox Businessは、Asher Levineを「The meeting of art, technology, and fashion」(芸術、テクノロジー、ファッションとの出会い)と評価している。特に近年の彼の作品は、肉体、自然といった一見テクノロジーと距離のあるように思えるテーマを取り上げている。そしてテクノロジーと結びつけることで、これらをより豊かに表現している。

Levineのプロダクトに触れることで、自然がもつ美しい造形に気付くことができるだろう。あまり日本で取り上げられてこなかったAsher Levineだが、今後の作品にも着目していきたい。


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