最適化が進む最新スニーカーテック。ナイキやアディダスから登場
近年NikeやAdidasといった、大手スポーツメーカーはテクノロジーを取り入れた商品製造、販売に積極的になってきている。中でもスニーカーは、比較的テクノロジーを取り込みやすいファッションアイテムだ。
3Dプリント技術、デジタル・マニュファクチャリング技術をはじめ、今回はサステナビリティへの取り組みなどを含む、最新のスニーカーテック5選を紹介する。
FUTURECRAFT.LOOP(Adidas)
Adidas(アディダス)の FUTURECRAFT.LOOP(フューチャークラフト・ループ)は、100%リサイクル可能な熱可塑性ポリウレタン(TPU)という素材でつくられたランニングシューズだ。
Adidasは、海洋保護団体と共同で海洋プラスチック廃棄物や漁網などから回収した糸とフィラメントでランニングシューズを開発するなど、サステナビリティへの取り組みを強化している。FUTURECRAFT.LOOPは、Adidasのサステナビリティ戦略の一つと言えるだろう。
また、新たなビジネスも考えられる。
古くなったら捨てずにAdidasへ送り、Adidasが処理して新たなシューズに再生産する。シューズを使い始めてから一定期間がたつと新しいシューズが送られてくる。そんなサブスクリプションモデル可能になるだろう。
Image Credit : Adidas
BioEvolution(PUMA)
PUMA(プーマ)のBioEvolutionは、マサチューセッツ工科大学のスピンオフ企業Innovation by Designが開発した革新的なシューズだ。
BioEvolutionは生きたバクテリアを含んだ生物学的レイヤーを素材にすることで、使用者の足に合わせて形状が「最適化」する。
これは、着用者が使用し足に汗をかいたり熱を持つと、微生物が働き始めアッパー部分の形が変化するという仕組みだ。
Image Credit : Youtube by PUMA
Image Credit : PUMA
LQD CELL Origin AR(PUMA)
PUMAからもう一足。プレスで以下のように説明されたLQD CELL Origin ARは現実とバーチャルをつなぐ機能を提供している。
LQDCELL Origin AR is PUMA’s answer to a world in which the line between reality and the virtual realm becomes becomes increasingly blurred.
(現実とバーチャルの境界が曖昧になりつつある現代に対する、当社の出した答えです。)
LQD CELL Origin ARの使い方は簡単だ。専用アプリを起動し、スニーカー上のQRコードをみてみると、LQD CELL Origin ARに火を付けたり、デザインや色を変えたりできる。また、簡単なゲームをすることも可能だ。
Image Credit : PUMA
Air Force1(Nike)
Nike(ナイキ)からは紫外線に反応してデザインが変化するAir Force 1だ。Nikeと交友の深いコラボレーターのJeff StapleがInstagram上で動画を公開した。
オールホワイトのAir Forceがブラックライトにあたると青色から黄色や紫に色が変化。このプロダクトやテクノロジーに関する詳細情報は公開されていないが、一足の靴で様々なデザインを楽しめる時代がくるかもしれない。
HOVR INFINITE(UNDER ARMOUR)
UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)の HOVR INFINITE(ホーバーインフィニット)は軽量、高反発のソールでスポーツに適した靴ながら、スマートなトラッキング機能がついている。右足にはUNDER ARMOURのアプリ「Map My Run」対応チップが搭載されており、距離、ペース、カロリーなどの情報がトラッキング可能。その情報をもとに分析結果の取得や、パーソナルトレーニングを受けることができる。
Image Credit : Youtube by UNDER ARMOUR
急成長中のスニーカーテック市場、まだ開発段階のものもあるが、デザインやフィット感に特化したものからトラッキングに特化したものまで様々なものが登場している。
スマートウォッチの次に一般市場に流行るのは、比較的手に入れやすいスニーカーかもしれない。
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