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クローゼットに眠る資産をアプリで査定から管理まで!資産管理アプリ「Miney」にAI時計査定機能が本格搭載

「資産運用」と聞くと、株とかFXとか、そういうものを思い描く人が多いかもしれない。しかし、実は家の中にも運用できる資産があることにお気づきだろうか?そう、それはあなたのクローゼットの中にあるかもしれないのだ。

バリュエンスホールディングス株式会社がリリースしている資産管理アプリMiney(マイニー)は、クローゼットに眠るブランド品から不動産(!)に至るまで幅広いジャンルの実物資産の価値を、スマートフォンで確認・管理できる。しかも売り時を知ることができる優れものだ。

この「Miney」が10月、これまでベータ版として展開していた「AI時計査定」の精度を向上、対象を16ブランドに拡大し、機能の本格提供を開始した。今回はバリュエンスホールディングス株式会社マーケティング本部 ブランドコミュニケーション室 岸藍子さんに、「Miney」の利用傾向とAI査定の技術開発などについてお話を伺った。

実物資産運用のきっかけに

バリュエンスグループは、ブランド品や骨董・美術品のリユースをメイン事業に行っているが、顧客の中には、使用しなくなった時計やバッグなどを「いつか使うかもしれない」と長期間、クローゼットに眠らせている方も多いのが現状だそうだ。

リユースを中心とした二次流通の市場では、購入したその瞬間から、資産価値が下がってしまう商品が多く、使わないまま置いておく期間が長ければ長いほど、その価値はどんどん目減りしていってしまう。金融資産に例えると、銀行口座に入れていた預金が勝手に減っていくのと同じ現象が、クローゼットの中で起こっているのだ。

実物資産を管理できるアプリ「Miney」

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資産価値の変動に対し、「Miney」は手持ちの時計、バッグ、ジュエリー、アートから不動産まで、様々な実物資産の現在価値を管理できるアプリだ。アイテムを写真に撮ってアプリに登録するだけで、現在の価値はもちろんのこと、過去1年分の価格推移や実物資産の総額を確認することができるという。

商品登録としては時計の商品登録数が多く、特に高級メンズラインが多い。

「リユースをよく利用される方、特に上記のような時計をお持ちの方は、既にその時計を資産として捉えて価格変動を確認し、買替等のタイミングで売却される方もいらっしゃいます。また、弊社グループの運営するブランド買取『なんぼや』でも価格変動のお話や『Miney』のご紹介などをしているため、新品を購入後、その資産価値がどういうように推移するのか確認されたり、売却の判断基準の一つとして使用いただいている方もいらっしゃいます。」

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現在「Miney」には、時計、バッグ、アクセサリー・小物、ブランドジュエリー、骨董・美術品、絵画、不動産の登録が可能。ファッションアイテムだと時計のほか、バッグ、アクセサリー小物が多数を占め、またブランドジュエリーの登録なども可能となっている。

写真を撮るだけで時計16ブランドのAI査定が可能

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時計は「Miney」の中でも登録商品数が多く、またロレックス等のハイブランド時計を所有する層はコレクションとして複数の時計を持っていたり、資産として持っている人もいることから、時計からAI査定をスタートしたという。

公開からまだ日が浅いためリアルな反響はこれから、とのことだが、ハイブランド時計を持つ層はエグゼクティブ層も多く、日々忙しい時間を過ごしている。その中で、写真を撮って登録しておけば現在価値がわかるようになる「Miney」は非常に便利なツールになるだろう。

「AI時計査定」の開発について

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今回の開発は、バリュエンスグループの中でシステムやアプリ開発等を担うバリュエンステクノロジーズ株式会社のエンジニアを中心に行われた。AI査定は昨年のロレックスを対象としたベータ版の開始から約1年で、今回の時計16ブランドまで拡大している。

16ブランドについては、ブランド名やモデル名まで自動認識可能。模造品についてはあくまでバリュエンスグループ基準であるが、取扱い対象かどうか、判断できる場合もあるという。

AIの学習データには、グループ企業であるバリュエンスジャパンの運営するブランド買取「なんぼや」で一般の方から買取った商品画像等を用いている。「なんぼや」はブランドリユース業界屈指の仕入れ力を誇っているため、あらゆるブランドやモデルの時計が集まることから、グループ全体の強みを活かした開発が可能となった。

実際にユーザーの方が時計の写真を撮影して登録する際、背景と時計をAIが混同してしまい、画像認識ができなかったり、エラーとなることが生じることが課題としてあったが、今回のアップデートで大幅に改善されている。

人の目でも査定が可能、効果的なリユースが可能に

現在、AI査定が可能な時計16ブランド以外は、登録した写真や商品情報から、人の目でおおよその資産価値を付けてくれる。

バリュエンスグループでは、一般のお客様からブランド品等を買取り、その多くを同業他社様へとオークションで販売、その売買データ等から最新の相場を反映しているそうだ。

今回アップグレードした「Miney」のAI査定においては、対応時計ブランドのさらなる拡充を目指すほか、対応ジャンルの拡充に向けてバッグのAI査定開発も進めていると同時に、今後もユーザビリティの向上等を図っていくという。

持ち物を資産として運用することももちろんだが、リユースは一番身近で持続可能な選択肢の一つだ。資産運用できるのは現状高級ブランドなどの付加価値があるものに限定されるだろうが、不要品を社会の経済の中にもう一度参入させることは新しい市場(ここでは「リユース市場」とでも言っていいだろうか)の活性化にもつながる。実物資産の運用は、実物だからこそその動向も楽しめる気がする。今後のジャンルの拡充に期待したい。

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