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【編集部通信】インタビューこぼれ話

こんにちは。Fashion Tech News編集部の関です。このnoteでは、普段の記事ではお見せしきれなかった、インタビューのこぼれ話を紹介できればと思います。

インタビューの中では、良い意味でどうしても話題がそれてしまうことがあります。記事にこそ登場しませんでしたが、編集しながら見ていると、それてしまった話題にも、それぞれ独立した魅力があり、いつかどこかで紹介したいと思っていました。

これらの話題は、「これはどこに話がつながっているんだろう」「この話をしてる人はどんな人なんだろう」と特集の記事をさらに引き立ててくれると思います。これらの言葉たちを見てご興味を持っていただき、本編の記事もご覧いただけると嬉しいです。

朝吹真理子「服を描写する言葉、ファッションの固有性」

朝吹さんへのインタビューでは、普段の生活の中での服へのまなざしとして、取れそうなボタン、最近買ったことがわかる新品のバッグ、そしてそれらにシミがついたり、ヨレていっていくような時間の経過についての話題が登場しました。こういった服の経年性からは、その人がどういった気分や感情を持っていることが読み取れるとのこと。

普段「経年変化」という言葉しか持ち合わせない自分にとっては、小説家の語彙に心を動かされました。朝吹さんの記事では、小説というフォーマットでファッションや姿を表現する朝吹さんにお話をお伺いして、服を言葉で表現することの固有性を紐解きました。

三浦哲哉・蘆田裕史「データとアナロジックな想像力:ファッションと料理をめぐって」

三浦さんからは、蕎麦とパンを事例に「究極と凡庸には両方良さがある」という話をしていただきました。三浦さんによれば、食も、服もルーティーンの中で敏感さを望むとき(究極)と快適さを望むとき(凡庸)があるとのことです。

両者はどうしても対立するものだと思われがちです。2極化している現状にあるファッションにおいても考えさせられる話題でした。そのほかにも、本記事では料理を通じてファッション批評の可能性が開かれています。

山口壮大「スタイルと言葉、感覚の共有可能性」

山口さんは、古着のバイヤー時代のご経験の話が登場していました。海外からの流行やアイテムを取り入れる際、日本に並べるとどうしても「枯れて」しまうことがあると言います。しかしながら、現代では過去と未来、日本と海外の糸を横断することも必要とされており、それによって容易に運ぶこともあるため、その流れを取り入れながら新しいスタイルを作る重要性について触れていただきました。山口さんのインタビューではそのようなスタイリングにおける表現や言葉に関してお伺いしています。

ZOZO研究所×蘆田裕史「データサイエンスとファッション文化」

ZOZO研究所へのインタビューでは、今後起こりうるシンギュラリティについての話題が登場しました。その中でも、技術は使われることに意味があるという話題になりました。今さまざまな技術が登場しているなかで、私たちに今必要なのは「まずは使ってみる」フェーズなのかもしれません。

この記事は、ファッション文化におけるデータサイエンスが今現在どのような到達点にあるかが見て取れるインタビューになっています。


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