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ソニーが生み出した、温度調整を可能にするビジネスウェア

日本の夏は湿度が高く、じめっとした暑さで不快な思いをしている人が多いだろう。特にビジネスウェアを着る人にとっては、いかに快適な服装を取り入れるかが永遠の課題としてある。この状況をテクノロジーによって解決しようと立ち上がったのが、ソニーグループ株式会社のREON事業室だ。

新たに開発された「REON POCKET 3(レオンポケット)」は小型の冷温機器で、年間を通じて快適なウェア環境をもたらしてくれる。今回、REON事業室の統括課長である伊藤健二さんとマーケティング担当の居山知紗さんに、REON POCKET 3の特徴とその活用について伺った。

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自動で温度調整

SMARTCOOLMODE,AUTOSTARTSTOPを可能とする温度センサーと加速度センサー

片手に収まるほどの大きさしかない「REON POCKET 3」。一見すると新たなスマートフォンのようにも見えるが、これは体表面を直接冷やしたり温めたりすることのできるウェアラブルデバイスだ。第3世代になり、大幅な進化を遂げている。

これまで多くの企業がウェアラブルデバイスを発表してきたが、「REON POCKET 3」は温度調整を可能にするという、まったく新しい体験をもたらしてくれる。だからといって、複雑な操作は一切必要ない。搭載されている「SMART COOL MODE」によって、個人の好みに合わせて冷却温度を自動調整できるだけでなく、脱着の動作を感知することで冷却・温熱を自動で開始・停止する機能も備わっている。

「幅広い服装で、意識することなく長く使い続けて頂けるためのコンパクトさ・目立ちにくさがREON POCKETの強みです。対応アイテムである専用ネックバンドや専用ビジネスシャツ、専用インナーウェアも、REON POCKETの冷却機能をいかに発揮しながら生活に溶け込む着用方法を実現するかを軸に設計しました」と伊藤さんは語る。

もちろん、細かい設定を行いたいという利用者のニーズにも応えており、専用アプリではSMART COOL MODE(冷却の自動調整モード)以外にも、マニュアルで好きな温度レベルを選べるCOOL(冷却モード)とWARM(温熱モード)や、好きな動作時間を指定するMY MODEなどが搭載されている。このことからも、徹底して快適性を追求したことが窺える。

温度調整のその先へ

今後はビジネスに限定せず、様々なニーズに応えていく用意があるようだ。「REON POCKET 3」は温度を自由にコントロールできるデバイスとして中心に置きながら、衣服やアクセサリーは目的や用途に合わせて、最も適切な形で提供していく。その視線の先には、環境問題への貢献というビジョンが掲げられている。

「今後も、個人に合わせた適切な温度コントロールをより進化させることにより、空調に対する負荷を減らして、温暖化が進む世界に対して、省エネという観点で貢献していきます。」

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