新卒社員が企画立案した“吸水型ショーツ”でフェムテック領域に参入
株式会社I-neは新たにフェムテックブランド「ALDY(アルディ)」をローンチし、 “フルガード吸水型ショーツ”を発売した。同社は、ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」などの美容品を取り扱っていることで有名だが、ALDYを機にフェムテック領域にも参入を果たした。
今回は ALDYブランドマネージャー吉田 祥子さんに、ALDYの特徴やフェムテック領域への参入、今後の展望などを伺った。
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① フェムテックに参入した理由
ーー今回どのような背景や問題意識の観点から、フェムテック領域に着目されたのでしょうか。
新卒社員による吸水ショーツの企画立案をきっかけに、あの日をもっと心地よく過ごせるものがあればいいなと思い着目しました。
生理用品の市場は約970億円と言われており、その60%以上はナプキンがシェアを占めているそうです(参考:【週刊粧業】2020年生理用品の最新動向)。昨今では経済的な理由などでナプキンを買い続けられないといった「生理の貧困」がニュースに取り上げられているほか、ナプキンのゴミ問題も発生しています。
そのような社会的問題への解決にも貢献する吸水ショーツに着目し、また当社の経営理念に沿った商品開発ができると考え、フェムテック市場へ参入することにしました。
実は、私も新卒提案を聞くまではあまり吸水ショーツを知らなかったのです。しかし、新入社員の世代は新しい情報に常に関心を持っている世代でもありますので、吸水ショーツは需要が伸びていくと考えました。
ただ、実際に使う前は少し躊躇していましたね。1日中同じ吸水ショーツを履くことに抵抗感を覚えていたんです。
ところがALDYの開発をきっかけに吸水ショーツを履くようになると、快適なことに気づきました。また、あの日が来ると漏れやにおいが気になりますよね。特に長時間だと尚更だと思います。そのため、ALDYはその辺りのお悩みを全て解決することにも、こだわりました。そこがこの商品の強みでもあります。
② フェムテックをもっとオープンに
ーー今後フェムテック市場はどのように変化するとお考えでしょうか?
まだまだ世の中ではフェムテックに対してタブー意識があると感じています。この辺りがもう少しオープンになって、会話もしやすくなればフェムテック市場はより盛り上がっていくと考えています。
自分自身、知らないうちに「話さないようにしないと」とバリアが掛かっていたと感じてます。自分から発信していったり、情報を拾いに行ったり、セルフケアをしていくことで生活が変わっていくこともあるのでそういったところをより発信していけるといいかと思います。
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