【中国】独身の日、ライブストリーミングやゲームを利用し売上4兆円超え
中国最大のECサイトアリババが、2019年11月11日に中国で行われたネットの祭典「独身の日」(ダブルイレブン)で2864億元(日本円で約4兆1800億円)を売り上げたことを発表した。
前年から549億元(日本円で約8500億円)売上が増加。更にセール参加者は前年から1億人増加の5億人に達し、売上が1億元(15億円)を超えたブランドは299に及ぶという。
その中で、ファッションブランドではユニクロ、GAP、Adidas、FILAなどのブランドは独身の日スタートから、たった1時間で1億元(15億円)以上の売上を達成したほどだ。
世界が注目する独身の日だが、売上の裏にはライブストリーミングを始めた様々な工夫が成されていたという。
独身の日はTmall Collection showで開始
独身の日は「Tmall Collection show」というファッションショーで開幕した。このショーには、世界的に有名なデザイナーズブランドであるBurberryやPolo Ralph Lauren、Levi'sなども参加。
そしてTaobao(タオバオ)、Youku(ヨウク)、Weibo(ウェイボ)、TikTok、bilibili(ビリビリ)など、17の動画プラットフォームでライブ配信され、顧客のエンゲージメントを高めた。
またショーは「See Now, Buy Now」方式がとられており、ユーザーは動画サイトでコレクションをみながら商品をすぐに買うことができ人気を博した。
1000種類以上の商品をライブストリーミングで販売
Image Credit : Alibaba
更に、多くのブランドはライブストリーミングで商品を宣伝。1000種類以上の商品がライブストリーミングで販売されたという。
特にキム・カーダシアンが、自身が手掛けるブランドKKW BEAUTY(ケーケーダブリュー ビューティー)を宣伝するために、ライブストリーミングに登場したことは大きな話題となった。
Image Credit : Alibaba
その他にも早く買えば買うほど安く商品を手に入れられる早期割や、高い得点をとるとクーポンを獲得できるゲームを楽しめるなど、購入者が飽きない様々な工夫がされていた。
中国経済低迷が囁かれている中、前年比の売上を更新したアリババの独身の日。
来年はどんな仕掛けで売上を更新するのか、楽しみだ。
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