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AR×ファッションーGAP、LACOSTEから見るAR技術のこれから

How These Retailers Use Augmented Reality to Enhance the Customer Experience
via Shopify Blogs


ニュースサマリ
2022年までにAR/VR関連市場規模は2,087億ドル(日本円で約23兆円)になると言われており、Digital Bridgeの2017年9月の調査によると、約70%の消費者が小売業者に今後6ヶ月以内にARをビジネスに活用して欲しいと思っている。一方で約2/3の会社が全くARを使っていないが、小売業者はどのようにARを導入できるだろうか?導入している多くの小売業の実例をみた結果、ARは①店内での消費者体験の向上②自宅で試着体験を可能に③商品にAR体験を付属させ、購買意欲を刺激④PRとして活用できることがわかっている。


話題のポイント
ARは様々な企業や業界で使用されていますが、ファッション業界で特に体験しやすく、活用できそうなのは試着の場面でしょう。
試着でARを活用すると、今後店舗、さらには自宅での試着体験も大きく変わる可能性があります。

まずAR試着体験のメリットとしては着用イメージが湧き、気軽に様々なコーディネートを試せることです。

Image Credit : Youtube by Engine Creative

LACOSTEのようにARで仮想試着ができると、試着室に並んだり何度も服や靴を脱いで着るめんどくささがなくなり、気軽に多くのファッションを楽しめます。新しいファッションとの出会いも増えるでしょう。

では、靴以外はどうでしょう?

1人でスマホを使って全身を撮影する
のは難しいので、例えば全身を映し、試着ができるスマートミラーを個人向けに作るのも面白いでしょう。
ZOZOTOWNで商品を探しながら試着ができたり、WEARのコーディネートを自分に重ねて、雰囲気を楽しむのも面白そうです。


一方で、サイズ感や着心地を確認するのはAR試着では少し難しいでしょう。

Image Credit : Vimeo by Ari Bloom

動画のGAPのアプリのように自分の体型を元に作ったアバターで仮想試着ができると、サイズ感に関しては解決されそうです。
視覚的に袖丈などのサイズ感がわかるので、消費者はかなり感覚を掴めるのではないでしょうか?
また現実の様々な場所で仮想試着もできるので、場面にあう服装とは何かを知るきっかけにもなりそうです。

ARは、サイズ感や伸縮性など実際の着心地が再現できない課題もありますが、目を引く上に簡単に着用イメージが湧くので、ファッションとの相性が良い技術と言えるでしょう。
現在はまだAR体験は実店舗中心となっていますが、この技術がどう変化し、私たちも気軽に使えるようになるのか、これからが楽しみです。