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韓国ブランドのSJYPがAIを使った服を販売。人とAIの役割分担とは

韓国ブランドSJYP(エスジェイワイピー)は、AI関連企業Designovelとコラボレーションし、AIがデザインしたパーカーを2018年11月に販売した。
パーカーにはAIが考えたデザイン、ブランドのロゴとおもちゃのブロック、恐竜がプリントされている。
韓国のファッション企業がAIを使って衣類をデザインするのは初めてであり、注目を集めた。

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Image Credit : SJYP

AIのファッションデザインを手掛けるDesignovel

Designovelは、AIファッション技術に特化したスタートアップ企業だ。
世界中のデータを収集、AIを利用してファッション企業のデザイン制作をサポート、またファッショントレンドのレポートを提供している。

従来のデザインの制作過程は手で行われることが殆どだったため、AIを使用したことで制作時間を大幅に削減した。韓国のファッション業界に貢献している。

また、2019年4月には、Designovelは人工知能の専門知識を持つ優れたスタートアップ企業を支援するコンテストPOSCO Idea Marketplace(IMP)のBest Startup Award(最優秀スタートアップ賞)を受賞。2018年にはGoogle for Startupsにも選ばれている。

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Image Credit : Designovel

デザインは画像認識に適したAIを使用

SJYPのパーカーは、Designovelのプログラムの一つであるStyle AIによってデザインされた。Style AIは、画像認識に適したCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を採用。

今回のデザイン作成では、デザインのコンセプトに関連する330,000以上の画像を調査し、SJYPのスタイルに最も近いデザインを選択。フィードバックと修正を繰り返し、最終デザインが決定した。

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平均的なトレンドデザインはAIに

AIがデザインなどの創造的な仕事もできるようになると、人間のデザイナーの仕事が奪われると懸念する人もいるかもしれない。

しかしAIは、ゼロから新しいことを考えることへは不向きだ。そのため、今回のようにデータを集めることや、それから平均的なトレンドデザインを予測するなど、役割を分担することで生産性向上や相乗効果が見込めるだろう。

DesignovelのCEOもThe Korean Timesで以下のように語っている

Every process cannot be automated by fashion AI. But it will create synergy with designers. Still, AI cannot become a designer. It will remain as an assistant. A human needs to make a final decision. But what we do is help people to get more creative by securing more time thanks to AI technology.(ファッションAIによって全ての過程を自動化することはできないが、デザイナーとシナジーを生み出すことはできるだろう。AIはデザイナーにはなれないが、アシスタントにはなれる。最終的には人間が決定を下す必要がある。Designovelができることは、AIを利用して制作過程の無駄な時間を削減し、人々がもっとクリエイティブになれるよう支援することだろう。)

今後、どのように人とAIの役割分担をし製造過程に関わっていくかが重要なポイントとなっていくだろう。


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