フィンランドで試着、返品などが可能な荷物受け取り施設「Box」をオープン
2019年11月、フィンランドの郵便会社Postiが、オンラインショッピングの顧客向け商品受け取りスペース「Box」をヘルシンキにオープンした。Boxには600を超える宅配ロッカーのほか、試着室や返品をするスペース、コーヒーを飲むスペースまである。
Image Credit : Riikka Kantinkoski
そんなBoxは、増加するオンラインショッピングに対応したサービス。日本でもオンラインショッピングの増加に伴い、過剰な配達量が問題となっている。Boxは、配達や返品のたびに家まで配送会社が訪問する必要はなくし、顧客が訪問して受取や返品をその場で行う画期的なサービスだ。それでは、Boxでできることを具体的に見ていこう。
受取と配送
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Boxには朝から晩まで開いている600以上の宅配Boxがある。そこで顧客はオンラインショッピングで買ったものを受け取り、配送することも可能だ。
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開封、返品
受け取った商品は、専用のスペースで開封することができる。試着室も完備しているので、開封後すぐに試着、気に入らなかった場合はすぐに返品もできる。
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また開封していらなくなった包装はリサイクルスタジオに置いておくことができる。そのため荷物も増えず、試着室を利用して受け取った服にその場で着替えて出かけるということも可能だろう。
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ショールーム
Boxにはスポットライトと呼ばれるスペースがあり、そこではオンラインショッピングを扱う企業が自社製品を展示したり、新商品を販売できたりする。自社製品の顧客インタビューを行うことも可能だ。
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またソファに座りながらコーヒーを飲むスペースもあるため、新しいブランドを知るきっかけや休憩スペースとして活用できる。
宅配×ファッション
ファッション業界でもEC化が進むなか、画面でみたときのイメージと実際の商品のサイズや色味などのギャップ、それによる返品の多さがよく問題となる。それらを解決する手段として近年増えているのが、ARなどの最新テクノロジーを使い、商品イメージをわかりやすく伝える工夫だ。
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それと比べるとBoxはアナログな取り組みかもしれないが、郵便会社が試着や返品をできるスペースを用意したのは面白い取り組みだ。B2Cのオンラインショッピングだけではなく、C2Cのフリマアプリの普及により、宅配への需要は一層高まっている。深刻化する宅配業者の人手不足へも効果的なアプローチになるだろう。新しいファッション体験において、宅配業と提携した仕組みは今後も増えていきそうだ。
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