Dote、Buywithなど変化するライブコマース、ファッション業界にどう影響を与えているのか
ライブコマース元年と言われた2017年。それから2年が過ぎた今、ファッション業界においてライブコマースはどのような状況にあるのだろうか。
オフラインショッピングのライブ配信
ライブコマースでまず注目すべきはAmazonやタオバオ(淘宝)などの大手ECプラットフォームだろう。
Amazonジャパンは昨年12月、YouTubeと共同で「Amazon ライブチャンネル」という、同社として初めてのライブコマースを実施した。インフルエンサーにYouTubeのライブ動画で商品を紹介してもらい、リアルタイムで購買を訴求する仕組みだ。複数の人気インフルエンサーが登場し、話題を集めた。
ライブコマースで先行する中国では、タオバオのライブコマースが好調だ。アリババグループが発表した2019年度第一四半期決算によると、傘下のライブコマースタオバオライブの月間アクティブユーザー数が前年同月から2倍になり、現在も月350%のペースで増加しているという。売り手の中には年商で160億円以上売り上げる人も出るなど、活気は増すばかりだ。
Image Credit : Youtube by Co-Commerce
オンラインショッピングのライブ配信
現実世界でのライブコマースに加え、オンラインショッピングでのライブコマースも広がりを見せている。
イスラエルのスタートアップ企業が開発したBuywithは、オンラインショッピング体験を他者とシェアできるプラットフォームだ。ユーザーがECサイトを訪れる際に、家族や友人と一緒にスクリーンを共有しながらショッピングをすることができる。Buywithのシステムを導入することで、ECショップ側も売上の増加が期待できる。
Buywithのようなプラットフォームが今後、さらに普及する可能性が高い。
Image Credit : Dote
オフラインとオンラインのハイブリット
ソーシャルショッピングアプリのDoteは、インフルエンサーとファンをライブでつなぐショッピングパーティーという新機能を開発した。
ショッピングパーティーでは、インフルエンサーがオンラインショッピングをする様子とインフルエンサーのスクリーン画面がライブ配信され、それにファンがチャットでコメントすることができる。ファンはDoteに登録された150のブランドの製品をオンラインで購入することも可能だ。いうなればオフラインとオンラインのハイブリッドだが、この種のプラットフォームも今後さらに広がる可能性が高いだろう。
ライブコマースは、とりわけファッションの領域と親和性が高いとされる。
そう考えると、ファッションにおけるライブコマースも、オフライン、オンライン、オフラインとオンラインのハイブリッドという形で進化を続けてゆくのではないだろうか。
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