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ZOZOからAmazon Alexaスキル「コーデ相談 by WEAR」をリリース、音声UIが変える新しい洋服選びとは

2019年5月23日、ZOZOテクノロジーズ R&Dチームが音声だけでコーディネートの相談ができるAmazon Alexaスキル「コーデ相談 by WEAR」をリリース。

「アレクサ、コーデ相談を開いて」と話しかけるだけで、AIからおすすめのファッションアイテムの提案、ブランドやアイテム名からそのアイテムを使ったコーディネート検索ができるという。

サービスを利用する度にAIが好みを学習し、おすすめのファッションアイテムはユーザーごとに最適化される。
提案されるコーディネートは、ファッションコーディネートアプリWEARにある800万件以上のデータを利用している。

「気になるスニーカーがあるけど、どんな風に合わせたらいいんだろう?」
「このスカート、いつも同じコーデになっちゃうな。 」

というような新しいコーディネートを考えたいけれどいつも同じになってしまうという、多くの人が抱える悩みを解決するサービスだ。

AIやプロに選んでもらいたいというニーズ

「自分のファッションセンスに自信がない」と答えている人は、20~60代の男性の56.2%、女性の42.1%にもおよぶ。

近年AmazonやSpotifyをはじめ、多くの商品レコメンドサービスがリリースされ、ユーザーが自分自身で選択をする機会が減ってきている。
その中で、洋服選びを他者や企業へ依頼するニーズが増えており、AIとプロのスタイリストが洋服を選びコーディネートを組むサービスStitch Fixの利用者は300万人を突破した。

特にファッションは毎日選択を迫られるものであるからマンネリ化しやすい。また、他者へ与える自分の印象への影響も大きいため、安心感や納得感を得るという意味でこのようなサービスが増えてきているのだろう。

広がる音声UIの市場

Grand View Researchの調査によると、ユーザーが声でコンピューターや端末をコントロールできるようにする音声UI(音声ユーザーインターフェース)の市場は毎年17.2%の成長率で拡大し、2025年までに318億ドル(日本円で3兆6千億円)に達すると言われている。またComscoreの予想によると、2020年までに全ての検索行為の50%が音声で行われるようになるという。

音声UIの拡大については諸説あるが、これらの調査からわかることは音声での操作が一般的になる時代がくるということだろう。

実際にAmazonはAmazon Alexa、GoogleはGoogle Assistant、AppleはSiriなどと多くのIT企業が音声UIサービスに力をいれている。

親しみやすいテクノロジー

このようにUIが一般市場に普及するといわれている中で、今回のサービスの特徴的なところは「仲良し度」によって会話内容が変わることだろう。
「はじめまして、コーデ相談です。」というコミュニケーションからはじまり、利用する回数を重ねるうちに「あなたに会えるのを楽しみにしていました!」というような、親しげなコミュニケーションに変わるそうだ。

また、コーデ相談以外にも「ありがとう」「行ってきます」などと話しかけると、本当に人間と会話しているかのようにアレクサからも返事が返ってくる。

ユーザー「ありがとう」
アレクサ「こちらこそ!また、困ったら話しかけてくださいね。」
ユーザー「行ってきます」
アレクサ「いってらっしゃい、よい一日を!」

会話形式で操作できるからこそショップ店員や友達と話す感覚で利用できるので、テクノロジー自体に親しみをもてる人も増えていくのではないだろうか。そこに仲良し度という形で人間らしさを感じることができれば、親友のようにテクノロジーを受け入れられるようにもなるだろう。

コーディネートを提案されたいというニーズと音声UIをかけ合わせた今回のサービスは、将来テクノロジーが人間のパートナーになる世界を見据えた上でも、未来のユーザー体験を形づくるサービスとなっていくだろう。


コーデ相談 by WEAR
【費用】
無料
【ダウンロードURL】
Amazon Alexa スキルストア:https://www.amazon.co.jp/dp/B07QNWK99Q/
【ご利用方法】
Amazon Alexa対応デバイスに対して「アレクサ、コーデ相談を開いて」のように話しかけると、WEARで人気のコーデを検索することができます。


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ZOZO研究所では、ファッションに関する研究を行っております。
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