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Z世代の「好き」や「推し」の熱量をビジネスにするMERYの取り組みとは

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SNSのめざましい発展により、インフルエンサーマーケティングやライブコマースなどが世界的に注目されている。そんななか女性向けメディア「MERY」がZ世代を中心とした取り組み「ライフクリエイター」を開始した。

Z世代が重視する自分なりの「好き」や「推し」を持って自分らしく生きている人たちと、MERYの社内外のメンバーから構成された「MERYライフクリエイター」。現在はMERY公式Instagramから「好き」を発信していく取り組みを行っている。

今回は株式会社MERYの斉田さん、奥松さんにライフクリエイターの取り組みをはじめ、Z世代の「自分軸」の考えについて話を伺った。

① Z世代に注目した理由とは?

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斉田:MERYのユーザー層がZ世代中心であったことですね。 実際MERYには歴史があるので10代後半〜30代までの幅広いユーザーがいるのですが、メインのユーザー層が20代前半になります。そのため、Z世代をどう捉えてマーケティングをしていくかという部分がクライアントのニーズとしても非常に大きいと考えました。

事業として立ち上げるためにZ世代への調査を進めていくと、様々な点でおもしろい発見があったのです。去年行った調査で、Z世代のユーザーに対して「自分たちの世代はどういう世代だと思う?」ということを自由回答形式にし、キーワードで集計しました。

すると「自分らしく生きたい」「自分はどうあるべきか」「自己が〜」というのを、ひとりの人間が3回ぐらい書いているんです。僕の40代世代だとマルチプレイヤーにならないといけなかった世代なのであまり自分軸を重視している世代ではなかったのですが、一周回ってこんなにも違うのかと。

SNSがネイティブになった世代でもあるので、情報行動が僕らの世代とも大きく異なります。この辺りは情報の消費とマーケティングの消費が大きく違うのでしっかりと調査しないといけないと思いますし、着目しているポイントだと思っています。

② 「ライフクリエイター」の取り組みが始まった背景

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奥松:Z世代の特徴である「自分軸」がきっかけとしてあります。自分を重視しているなかで、自分なりの「好き」や「推し」を持って自分らしく生きている人たちが非常に多いということを先程の調査はもちろん、MERYを運営していても、Instagramを見ていても感じていました。

そしてその「好き」や「推し」に対する熱量が非常に高いので、何かコンテンツとして一緒に作っていけないかというところでライフクリエイターを発足させました。

③ MERYが考える「インフルエンシューマー」

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斉田:今、僕らが大切だと考えているのが「インフルエンシューマー」という概念です。これは造語としてMERYで使っている言葉で、インフルエンサーとコンシューマーを掛け合わせています。

もともと、「生産する側」と「消費する側」が一緒になっている状態という意味「プロシューマー」という言葉があって、それをもじった言葉なのですが、それが今ではもう一歩進んでいるのではと考えてます。

それが「インフルエンシューマー」という概念で、要するに「情報を広めながら消費する人たち」が大事になってきていて、かつ、とても増えていると感じています。好きだから広めたいし、広められる力も持っている。つまり、ユーザーやブランドのファンと、コンテンツを作って情報発信するインフルエンサーやマイクロインフルエンサーが同じ存在になってきているということですね。

今後は長期的な目線で、Z世代の自己実現のビジネス化にもっとトライしたいと思っています。自分軸で自己実現したい、自分で好きなことを探求して、綺麗なコンテンツを作れる人がどんどん増えているので、MERYのビジネスと掛け合わせて拡大して広めていける、グロースしていけるようにしたいですね。

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