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Pinterestを活用した体験型ショッピング。老舗百貨店メイシーズの夏の戦略

アメリカの百貨店Macy's(メイシーズ)をご存知だろうか?Macy'sは大手の老舗百貨店で、日本で言う伊勢丹だ。そんな大手のMacy'sがPinterest(ピンタレスト)との共同キャンペーンを開始した。
このキャンペーンは、ユーザーが特定の場所でPinterestのPinコードを使ってPinterestボードにアクセスすると、その場所に適したファッションアイテムが見ることができるというものだ。

キャンペーンに参加できる場所は、ニューヨークのセントラルパーク、ブルックリンハイツ、カリフォルニアのサンタモニカなど有名どころ。Pinterestボード上のファッションアイテムはMacy'sのECサイトと繋がっており、商品を直接購入することができる。

Image Credit : Macy's

このキャンペーンを手がけたのは、InstagramやFacebookのキャンペーンも行ったニューヨークの広告代理店BBDO。実店舗が苦戦している中で、デジタルとリアルを融合した施策に力をいれたいMecy'sの思惑が読み取れる。

老舗百貨店のデジタルの取り組み

Mecy’sの2019年度第一四半期決算によると収益は前年度の約55億4,000万ドル(日本円で約6,000億円)から55億ドル(日本円で約5,900億円)に減少。しかしECとモバイルに関しては2桁の伸びを記録した。

Mecy'sは2016年に今後100店舗の閉鎖を進め、デジタルに300億円を投じる方針を発表している。実店舗ではモバイルチェックアウトの施策を進めたり、Youtubeの開設従業員300人をインフルエンサー化するプロジェクトを行ったりしている。

今回のキャンペーンは、夏休みに外出するユーザーを狙って観光地をピックアップして行う予定だ。特に体験を重視し、ネットショッピングをよく行う若い世代を狙っている

Image Credit : Macy's

観光地とコーディネートの関係

今回のキャンペーンが特徴的なことは観光地ごとにファッションアイテムをレコメンドしていることだろう。最近は京都に行くと着物を着る人も増えてきたが、Instagramの流行と共に元々あった「この場所ではこういう服を着る」という考え方がより強まったように思える。

この考え方を表現するのにPinterestをうまく活用しているのは流石といえるだろう。PinterestはInstagramと違い、ボードを活用してカテゴリー分けができるため観光地ごとに違ったファッションアイテムを提案することができるのだ。

ただその観光地に行かなくてもPinterestのボードは見ることができるので、ポケモンGoのようにそこに行かないとボードが見られないなどの工夫がなされると、より利用者が増えるかもしれない。

実店舗がどんどん閉店する中、値下げではなくユーザー体験を重視することで生き残ってきた老舗百貨店Mecy's。今回のキャンペーンもデジタル世代の体験を重視する戦略の一つと言えるだろう。


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