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プロのスタイリストとAI活用で好みのスタイリングを提案するサービス

株式会社DROBEが展開するパーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」。「ファッションから、日々を楽しもう。」をコンセプトにした、オンラインで完結するパーソナルスタイリングサービスである。

これはプロのスタイリストとDROBE独自の「スタイリング AI」が、ユーザーの嗜好や体型、予算に応じたファッションアイテムを協働でスタイリングし、セレクトした商品を定期的に届けてくれるというもの。 届いた商品は自由に試着でき、気に入った商品のみ購入できる。残りは無料で返品も可能だ。2021年に月商1億円を超え、会員数は2022年に10万人を突破するなど急成長を遂げている。

今回、同サービスの詳細と、2022年秋冬シーズン以降にスタート予定のAIを活用した独自商品の販売について、株式会社DROBEの代表取締役CEOである山敷 守さんに話を聞いていく。

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AI活用でスタイリングを効率化

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DROBEは200ブランド・15万を超えるアイテムのラインナップを取り揃えており、「パーソナルスタイリングサービス」として国内最大級となっている。それらの商品数をAIを駆使してセレクトしていくことで、より個人個人にあったアイテムを提案できることがDROBEの強みである。

「AIスコアは過去のスタイリストの選定実績に基づき、顧客と商品のマッチ度を算出しています。商品の分析に関しては、たとえば『キーネック』の『ブラウス』が売れるという過去データがあったとして、それが『30代の〇〇県在住の方』にも売れるのか?『カラーがグリーンでフレアシルエットだった場合』も売れるのか?など、人間では考慮できないほどの多変数考慮が必要な際に、このスコアをもって判断をしています。」

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「現在はDROBEのAIスコアを用いて、大量の企画のなかから売れ行き予測が良いアイテムのみ生産するというスキームで商品を開発しております。具体的には、2022年のFW以降にノーリーズとの別注商品としてニット・ブラウスなどのアイテムを販売予定です。今後も自社だけでなく別注も含めて生産していきますが、DROBEというサービスのなかでは服・ブランドの多様性も必要と考えているため、多くても全体の取り扱いのなかでは2割程度におさえる形で想定しています。ニット・ブラウスについては元々カテゴリーとしての需要が高いこと、パートナーのノーリーズさんが得意とされていることから選びましたが、特にDROBEとしてカテゴリーを決め込んでいるわけではなく、今後はボトムスやアウターの開発もしていきます。」

AI用いた商品開発で余剰生産を解決へ

DROBEは「AIを用いた商品開発で余剰生産を解決するサービスを目指す」ことを掲げているが、大量生産・消費による大量廃棄などの諸問題がもたらすファッション業界の未来像についてはどのように考えているのだろうか。

「消費者の価値観も多様化し、かつてのようなメガトレンドが生まれづらくなっている昨今において、従来型の生産を続けてしまうと構造的にどうしても大量廃棄につながってしまうのではないかと懸念しています。AIをうまく活用した生産では余剰在庫の抑制につながり、利益体質が改善することでより攻めた企画や開発をする余地も生まれると考えております。一方でAIは魔法の箱ではないので、人との協働のバランスが将来に渡っても重要だと思います。」

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