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AIがデザインした作品がファッションコンテストで2位に、中国のAI事情とは

中国で開催されたファッションコンペティションでAIデザイナーが賞を受賞した。

2019年4月20日に中国で行われたファッションデザインのコンペティションChina International Fashion Design Innovation Competition (中国国际服装设计创新大赛)。このコンペティションでDeepBlue Technology(深兰科技)がAIで作成した作品を発表し、2位となった。

16チームの参加者の内、人間以外の参加者はDeepBlue Technologyのみ。記事によると、人間のデザイナーが画像やテーマ、キーワードなどをAI設計システムDeepVogueにラーニングさせることで、オリジナルのデザインが生成された。

AIがどれだけ関わったかは気になるポイントだが、2位となった程デザイン性は優れているため、AIが創造的な作業ができることを示唆しているだろう。

日本でも進むAIデザイン

日本でも2019年3月20日のAmazon Fashion WeekでAIがデザインした作品が発表されている。発表されたコレクションはエマリーエのデザイナー、エマ理永と理化学研究所革新知能統合研究センター(AIP)東京大学生産技術研究所(IIS)東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)の共同制作。

その際もAIはあくまでも画像を学習させ、デザイン画を生成させることに使われた。その後の作業は人間のデザイナーが行った。

このことはAIが完全に人間のデザイナーにとって代わることはないことを示唆しているかもしれない。一方で、AIはビックデータを処理することに長けているので、その結果から人間のデザイナーがデザインや素材、色などのインスピレーションを得たり、市場の動向とのマッチ具合を確認したりと多くの活用法があるだろう。

中国は官民一体でAIへ

今回DeepBlue Technologyが賞をとった背景には中国が官民一体でAIに力をいれていることがある。

2017年、中国政府は「次世代AI発展計画」を発表し、2030年までにAIイノベーションの世界的リーダーになることを目指した。
実際に約85%の中国企業が何らかの形でAIのテストをしており、AIへの投資金、論文、取得特許の数などは既にNo.1となっている。


今回のAIデザイナーの受賞によって、AIがファッションのデザインに大きく関われることが示された。
今後もしAIがファッション産業を動かす大きなパワーとなっていくのであれば、ファッション産業を率いる国は中国となるかもしれない。


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