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テクノロジーに力を入れるハイブランド。エルメス、ルイ・ヴィトンなど、ファッションテックな取り組み

今、有名ハイブランドがテクノロジーに力を入れ始めているのを知っているだろうか。

以前、GUCCIが公式アプリでAR試着機能やアーケードゲーム機能を公開していることを紹介したが、今GUCCIのような取り組みを積極的に行っているブランドが増えてきている。
今回はテクノロジーに力を入れているハイブランドの取り組みを紹介する。

HERMÈS

HERMÈS(エルメス)は原宿に、メンズの世界観を“ラジオ”を通して表現するインターネットラジオ「Radio HERMÈS(ラジオエルメス)」をオープン。9月1日~29日までの期間限定で行われている。

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Image Credit : HERMÈS

実際のラジオブースの設置や、最新メンズアイテムの展示によりHERMÈSの世界観を楽しめるイベントとなっている。ラジオブースでは期間中、公開生放送を毎日実施する予定だ。
会場内には、VRを体験できるスペースもあり、VR体験をしながらHERMÈSの提供する世界観を楽しむことができる。聞き馴染みのあるブランドがVR体験を提供することで、テクノロジーをアレルギーなく受け入れられるようになるだろう。

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LOUIS VUITTON

誰もが憧れるラグジュアリーブランドLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は3つのデジタルな取り組みを発表している。

1.Canvas of the Future

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Image Credit : LOUIS VUITTON

来年に発売予定の「Canvas of the Future
ニューヨークで開催された2020年クルーズ・コレクションで発表されたバッグだ。このバッグはLOUIS VUITTONの定番バッグSpeedy(スピーディ)の表裏に、自分好みの画像や動画の映像を流すことができる。映像を流す画面はバックライト不要のOLEDディスプレイを使用しており、薄くて軽量なのが特徴だ。

LOUIS VUITTONを含め、多くのラグジュアリーブランドでカスタマイズファッションが流行しているように、オリジナルデザインで自分らしさを表現することに着目したバッグである。
好きな写真や動画をアプリ内で集めて楽しむように、デザインをカスタマイズしてオリジナルのバッグを作成可能なのが、面白いポイントだ。

2.LIGHT UPシリーズ

2019年AWメンズコレクションで発表されたシリーズ「LIGHT UP」
ファッションショーの最後で登場し、観客の注目を集めた。定番バッグKEEPALL(キーポール)のモノグラム部分や、ハイカットスニーカーのLVトレイナー・ラインのベロ部分のロゴ、底の一部、側面の縁取り線を好きな色にライトアップできる。

色が変わる部分に光ファイバーが通っており、スマートフォンで色を選択すると変化する仕組みだ。バッテリーが入っているにもかかわらず、重さを感じないのが特徴。バッグは、通常のKEEPALLと変わらない上質な素材でできている。

その日のスタイリングに合わせて色を選びファッションを楽しめるので、お気に入りのバッグやシューズを色違いで集めたい人にとっては嬉しいアイテムではないだろうか。

3.オンラインゲーム「ENDLESS RUNNER」

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Image Credit : LOUIS VUITTON

2019年FWメンズコレクションのファッションショーを題材としたオンラインゲーム「ENDLESS RUNNER(エンドレスランナー)」
ファッションショーのテーマとなった1980年代の世界観にインスパイアされたレトロな雰囲気が特徴的なゲームだ。遊び方は「ジャンプ」「スライディング」「バッグを投げる」のアクションを駆使して障害物を避け、ニューヨークの街並みを疾走し、LVコインを集めてハイスコアを目指す。

実際にやって見ると、普段あまりゲームをしない人でも気軽に挑戦できる非常にカジュアルなゲームで、80年代を懐かしむ大人やゲームに親しみがあるZ世代にも受けるだろう。

MCM

ドイツで誕生したレザーアイテムブランドMCM(エム・シー・エム)が、今年8月1日〜11日に開催していた上海iapm mall内のポップアップストアにデジタルゲームで遊べる場を設けた。

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Image Credit : MCM

ゲームは、ミレニアル世代の間で人気を誇る歌手Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)やラッパーChildish Major (チャイルディッシュ・メイジャー) などのアバターを選び、MCMのアイコンバッグを含む多くのガジェットで構成された街の中を動き回って遊ぶものだ。他のユーザーが選んだアバターの様子をゲーム内の同じ空間で見ることもできる。
また、ストア内のゲーム機のみならず、オンラインでゲームを楽しむことも可能だ。

この取り組みの目的は、直接的に商品を購入してもらうことではなく、MCMらしい遊び心ある世界観を中国のミレニアル世代に印象付けることであろう。結果、約20,000人のユーザーがゲームに参加。MCMの世界観を伝えられたのではないだろうか。

ブランディングのためにテクノロジーを

ラグジュアリーブランドの取り組みで重要なことは、販売することよりもブランドの世界観を伝え、ポジティブな感情を持ってもらうこと。それが今後いつかの購入に繋がると考えられているからだ。
その際に、ブランドとの接触頻度を高めたり、世界観を表現したりするツールとしてテクノロジーに着目したHERMÈSやLOUIS VUITTON、MCMのようなハイブランドは流石と言えるだろう。
現在の高級消費を多く占めるミレニアル世代やZ世代にとって、デジタルに積極的な姿は注目を集め高く評価されるからだ。

このように、世界観や伝統を大切にしながらも、テクノロジーなど常に革新を続けているラグジュアリーブランド。今後も若い世代の心を掴むためにどのようなテクノロジー施策を打ってくるのか注目だ。


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